【M1-2 前半】 手順1:現在の人間関係をマッピング

手順1:現在の人間関係をマッピング
<ワーク1・親しさサークル>

解説

これは「親しさサークル」という、対人関係をマッピングするツールです。
あなたのまわりの今の人間関係を、この「親しさサークル」にマッピングしていきましょう。
円の中心にあなたがいるとイメージしてください。
あなたから最も近い「第1層」に、家族、パートナー、親友など、一番親しい人たちを置きます。
ここに位置するのは、その人に何かがあったら自分の心に最も大きな影響を与える相手です。
第1層に位置する、最も親しい人たちを、対人関係療法では「重要他者」とよびます。
重要他者をえらんだら、その中でも、今の自分にとって最も重要な方を、1人えらんで「キーパーソン」と呼ぶことにしましょう。
パートナーのいる方は、基本的にこちらにパートナーをいれることになります。
次に、第1層の重要他者ほどではないけれど、それなりに親しいお友達や親せきといった方々が第2層目に入ります。
そして一番外側、第3層に入るのは、現在、社会経済活動でつながっているような、職場(上司、同僚、部下など)、地域(自治会、PTAなど)の人間関係、パートナーや子供の関連(ママ友、パートナーの同僚)などです。
親しさサークルで周りの人間関係をマッピングしてみて、一緒に考えてみたいことは、
わたしたちの持つ人間関係がすべて同じように重要なわけではない。ということです。
円の中心にいる自分に近いほど、深く交流し、わかりあえるよう、こころを傾けていくことが必要ですよね。
わたしたちがもし、マッピングした全ての人と同じレベルで交流し、同じように分かり合おうとしたら、考えただけで疲れ果ててしまいます。
そう考えると、やはり円の中心に近い人間関係ほど、時間と手間をかけて、大切にあつかっていくことが、結果的には、あなたのこころを軽くすることにつながる、ということです
にもかかわらず、私たちは往々にして、近い関係ほど、労力をかけずおろそかになっている場合があります。
それは家族や親友など、「気の置けない」関係であるからこそ
「わざわざ口にしなくてもわかるはず」とか、
「こんなに日々忙しいから、労力をかけなくともわかってほしい」という甘えのきもちがあるかもしれません。
日々忙しい中、気の置けない間柄の相手に心を配るのは、一見大変ですが「急がば回れ」で大きなココカルポイントです。

まとめ

第1層:【重要な他者】家族、パートナー、親友など、-「重要な他者」とよびます(中でも最重要な他者を、キーパーソンとよぶ)
第2層:【まあまあ親しい人】重要な他者ほど強くないけどそれなりに密接な関係(友人、親戚など)
第3層:【社会的な立場で接する人】職業上の対人関係、近所の顔見知りの人、ママ友など